SALMON in 北海道 2006

まえがき
ほほほほ・・・・今年もついに来たね。待ちに待ったSALMON in 北海道。そう、茶路川の解禁。8/21〜10/31までのさけ・ます有効利用調査 。昨年良い思いをしたので今年も8/29〜9/1と行ってきました。うふふふふふふふ・・・・

しかし、行く前から茶路川さけ・ます有効利用のHPを何時もチェックしているがどうも水温が高くて不調の様だ。今更キャンセルは出来ない。それに川の写真を見ると昨年のポイントが無くなっているようだ。何か嫌な予感。天気予報を見ると低気圧が釧路を覆って前線が2本垂れとる!やばいかな?

 

8月29日(火)
釧路空港に着くと早速レンタカーを借りて茶路川の下見に(今日は、休止日なので)。 走り出した途端にフロントガラスに水滴が。んんん?雨?白糠町に近づくにつれて雨脚が強くなってきた。やばいな。

まずは栄橋から。橋から川をのぞき込むと思った通りですわ。全体に浅くなって昨年のポイントが無くなってる。どうしようもない。一ヵ所だけ良さそうなところがあるのでそこでやるしかないか。

次に白糠橋の下をチェック。ここも昨年と様子が変わっちゃってる。このポイントは餌釣り師やルアーマンのポイントと私は考えているので参考だけ。全体的にフライをやるポイントが少ない。いや、時間帯によっては無いかもしれない。参ったね。

上流のふ化場の所もチェックしてみた。ここも変わっちゃった。今回は厳しい!!

下見を完了したところで漁協へ。昨年のお礼と今年の状況を尋ねておかないとね。漁協では、総務部長さんや受付の女性から色々と情報を教えて頂きました。昨年も思ったんだけど、本当に親切丁寧!有り難うございました。

タックル等については昨年やっているので尋ねなかった。ま、何とかなるでしょう。今回持ってきたタックルシステムをここでちょっと紹介。

 

 ロッド ・・・ ORVIS BORON #8 9ft, HLS #9 9ft

 リール ・・・ ORVIS BATTENKILL8/9。古いリールなんだけどディスクドラッグが良く効く。
         昨年はこれの7/8を使った。これでも良かったんだけどロケットランされると嫌だから
         バッキングが沢山巻ける奴とおもってね。

 ライン ・・・ #8Fラインの先端2mをカットしたやつに#8,#9STのType4をカットしてつないだ。
         ちなみに2m,2.5mをそれぞれ作って行った。ま、昨年同様のシステムってこと。

 フライ ・・・ 忠類川オリジナルフライのクリオネを#4,#6,#8に。メインは#8。昨年これで釣ったから。
         後は、昨年色々と教えてくれたI君が使っていたやつ。そっくりまねしました。
         他は、ゾンカーテープをフックにまいただけの奴。

         ※クリオネを知りたい方は、忠類川プロジェクトというHPを見てね。

 

 

8月30日(水)
朝起きると雨が降っている。川が濁ってないか気がかり。朝5時に管理棟で受付をしてダッシュで栄橋へ。川は濁っていない。ラッキー!#8ロッドにクリオネ#8を付けてイザッ!!

川にはいると浅い!時間が早いのでサケはブッシュの下にいるはず。丹念に流すが反応がない。フライが沈んで居ないのか?やってるポイントを休ませるためにすぐ上流のブッシュを責めることに。フライ を#4に変更。どうもフライが沈んで居ないような気がするので5Bのかみつぶしおもりを付けて流れにのせてドリフト。しかし、上手いこと狙ったポイントに行ってくれない。結構難しいんだよねこれが。

どうしても攻めたいポイントがあったので何度も何度も流しやっとの事でその流れに乗った。フライを流しきる。フーッ、ダメかと思った瞬間にグウッとラインが持って行かれた。予期していなかったので大あわて。白鮭だ。川が浅いので模様がはっきり見える。

ブッシュの中で掛けているので絡まない様に力ずくで引っ張り出す。やったと思ったら左右にグイグイ引っ張る。ランディング場所を探す。今、自分が立っている場所は中州の先端。左右は川が流れているのでランディングには不向き。かといって川を渡って・・・・なんて考えていたら一気に走り出した。 ロケットランだ!

やばいと思っている間にラインが出ていく。先ほど釣っていた下流のブッシュに逃げ込まれた。どうする!アッ!!・・・・・・バレました。残念!クッソ!チッキショー!!悔しい!!力抜けました。

その後は、ウグイの猛攻。参りました。ま、釣れないよりは良いけどね。10時過ぎまで粘ったがウグイやアメマスのアタリはあるけどそれっきり。疲れたので一休み。

川は、少しずつ濁ってきている。雷もゴロゴロ言ってるしね。雨は、激しさをましている。やたらと寒い。のどがちょっと痛くなってきているのでやばい。風邪の前兆だ。知らないうちにうとうとと寝ちゃいました。ふと上流を見ると一人のフライマンが来て釣り始めた。

これはラッキー!やり方を参考に出来る。目を凝らして技を盗む。上手い!落ち着いている。凄く慣れているようだ。アッ釣った!アメマスだった。その人が声を掛けてくれたので写真を撮らせてもらった。初めて見るアメマス。40cm〜50cm と言ったところだ。

川がだいぶ濁ってきた。こんなんで釣れるか尋ねると「問題ありません」ですって。この方の釣りをじゃまして色々尋ねました。教えてもらったことを以下に載せておきます。

 フライ ・・・ フライのカラーは、もしかすると何でも良いんじゃないって。色々なカラーは用意しておくってこと。

 ロッド ・・・ この方は#9

 ライン ・・・ この方は、#9F/S Type6

 リーダー(または、ティペット) ・・・ 80cm前後。長いとフライが沈まないため。

一番気を付けなければならないことは、フライをサケより沈めないと釣れないとのこと。サケよりフライが上だと逃げてしまうらしい。このため、ラインをいくら沈めてもフライが沈んでいなければ何にもならないからその点に注意するよう教えて頂きました。極めつけは、フライを流していて底に根掛かりしないようではフライが沈んでいない証拠!!って仰ってました。ごもっとも。

教えて頂いた仕掛けに変更してこの方の後を真似しながら釣りをしていると益々濁ってきた。こんなに濁って大丈夫か?って聞くと「まだ大丈夫」とのこと。ヘーッそんなもんなんだサケ釣りって。勉強になりました。

釣っていると知らないうちに水かさが増して、朝釣っていた中州が既に水中に!!おまけにデカイ流木(本当にデカイ奴)がドンブラコって流れてきた。雷も前より激しくなった。帰れなくなるとやばいので納竿とする。

先ほどの方と昼食をご一緒しました。ここでも色々情報を頂きました。この方は、漁協の依頼でさけ・ます有効利用の指導員をされているとのこと。それと昨年、お世話になったI君の師匠ってことも分かりました。どおりで上手い訳だ。

この指導員の方も本当に親切丁寧に色々教えて下さいました。嫌な顔ひとつせずにですよ。挙げ句にこの方が使っているフライを惜しげもなく下さいました。この時の状況はね

指導員 「どんなフライ使ってます?良かったら私のフライあげますよ」

私 「いいんですか?じゃあ遠慮なしに1個頂きます」

指導員「1個と言わず5個でも6個でも」

こうですよ。分かります?この時、私ね図々しく一握り頂いちゃいました。本当に有り難うございました。今度行く時は、是非ご一緒させて下さい。

この日ホテルに帰っても体長が悪く、どうも風邪をひいたようだ(釣っていた時は気温が14度位だったから)。胃が痛いし熱くない(ホテルの中って何故か熱いんですよ)。熱があるのかないのか自分では分からない。思い切って風呂に行くことに。体を洗って湯船に入っても熱く感じない。昨日は、熱いと思っていたのに・・・・やばいかな?結局、夕食も食べずに(もちろんアルコール抜きですよ)寝ました。

 

8月31日(木)
何時もの様に6時前に目が覚めた。体の調子は問題ない。良かった。外を見ると雨が降っている。今日は釣りは出来ないな。って思いながら釣りの支度をしている。病気だね。

支度はしたが釣りにならないってことは分かっている。昨日から雨が止んでいないから増水+濁りってこと。ホテルでゴロゴロするがもしかしたら、本当にもしかしたら釣りが出来るかも。もう、いてもたってもいられなくなりゴーですわ。

雨は降り続いている。40分位でホテルから栄橋に到着。橋から川を見下ろすと・・・・・やっぱり。思った通りコーヒー牛乳ですわ。これでは、何ともなりません。今日一日何しよう。とりあえず、おかーちゃんに慰めてもらうために電話。少しスッとしたので帰ることに。

途中、漁協(白糠漁協)に寄ることにした。サケを買うためにね。まず、総務に寄って状況を聞いた。この調子だと明日の釣りは無理とのこと。ガクン!大自然と生き物を相手に道楽をやってるんだから仕方がないか。

漁協でサケ(白鮭)1本デカイ奴を買った。5Kg強。もちろん雄ね。値段を聞いてビックリ!耳を疑った。1850円なり。ええっ!!やっす〜!送料が1950円。たっっか〜!送料の方が高いなんてね。昨年は、雄雌買ったけど美味しかった。まだ、からふとマスを食べてないので聞くと7月 、8月とのこと。来年は買ってみよう。

昼前にホテルに着いた。何しよう。昼飯?別にまだ食べたくなし。雨の日に出歩きたくないし。一応、ホテルの人のお勧めで「かって丼」なるものを市場で食べることに。

この市場(和商市場)は釧路駅のすぐそば。入ってみると生鮮から雑貨色々そろっている。色々冷やかしで見ているとサケが並んでいる。もちろん白鮭。値段を見てびっくり。高い!

そうそう、昨晩テレビで鯖が釧路に戻ってきたって放送していた。私、青物大好き。鯖、秋刀魚、鯵、鰯・・・・どれも安っすいやつね。思い出したので物色していると1 匹だいたい500円。テレビで言ってた値段と同じ。買って送ってもらうことにしたが送るにはちょっと新鮮さが足りない。と、お店のオヤジが。親切だな。明日だったら良いのが入るはずとのこと なので明日来ることに。後は、色々物色して好きなイカの塩辛2瓶(1瓶280円)とカニかま3個購入。

で、次は「かって丼」の番。市場の真ん中辺に食べる所というか長いすが並べてあってそこで食べるようになっている。「もーご飯食べた?」っとか色々な誘い文句が飛び交い活気がある。こういうの好き。何処が良いか何て事は分からないけど波長が合った店で頼んだ。鯖2切れ+秋刀魚4切れ位+鯵2切れ+マグロ1切れ+イクラ1カップ。これをご飯大盛りの上に並べてもらって(店の人が上手に見た目良く並べてくれる)わさび醤油を上からかけて後は口の中にかき込む。もちろん生ビールは必須でしょう。美味しかった。一気でした。

さ、これからが地獄の始まり。暇で暇で仕方ない。何もすることがない。持ってきた本は既に読み切ってしまった。テレビ見たってつまらないし・・・・忍耐、忍耐、忍耐・・・・この年になっても忍耐を学ぶ必要があるのか・・・・Oh! Please, God help me.

やっと夜になった時は、女神がほほえんでくれたようだった。することがないので夕食とする。ホテルで聞いた美味しいらしいラーメン屋へ行く。チャーシュウ麺+生ビールを注文。ラーメン自体は美味しいんだがチャーシューが堅いしぱさぱさ。次はないな。

ホテルに帰って荷造りをする。後は寝るだけ。

 

9月1日(金)
カモメの声に目が覚める。このホテルには何故かカモメが早朝来て鳴いている。凄く良い感じだ。時計を見ると6時ちょっと過ぎ。カーテンを開けると良い天気。帰りの飛行機は14時40分。それまで何をしていよう。歯磨いてひげ剃ってシャワー浴びてそれから?あーまた地獄が始まった。また、忍耐かよ。

私は朝食を食べない(ごくごくまれに食べる時はある)。だもんだから朝は、時間が余って仕方がない。だから何もすることがない。テレビを付けておくだけ。仕方がないのでiPodで音楽を聞くことに。

ホテルは10時までにチェックアウトをしなければならない。何とか我慢して9時まで部屋にいた。そしてチェックアウト。その後ロビーで見たくもない新聞に目を通す。これも限界に来たので市場で鯖を買いに行くことに。

昨日のお店に行ったら良い鯖があるじゃない!それも1匹250円なり。思わず5匹購入。手持ちで帰ることに。おかーちゃんに電話してインターネットでシメサバの作り方を調べておくように指示。今夜が楽しみ。

はい、これで市場へ来た目的は完了。昼食にはまだ早いけど五目ラーメンを食べる。美味かった!コーヒーを飲みたくなったが喫茶店が見あたらない。仕方がないので空港 へ。

11時前に到着。子供達のおみやげとラーメンを買って後は待つだけ。ひたすらね。苦痛!!

何とかセントレア(中部国際空港)に着いた時はほっとした。好きな若鯱屋のカレーうどんを食べて帰りました。疲れました。

 

あとがき
今回の釣行は、 お金を使って忍耐を学ぶ旅でした。今の気持ちは、今年もう一度行ってリベンジを果たす!もう一度行くって事は難しい手続きを踏まなければならない。ま、おかーちゃんの承諾なしには実現不可能 ってこと。何とかお願い出来るようにセントレアで夫婦茶碗の良い奴(使うのがもったいないような奴。高かった。5000円弱!)を買った。

おみやげと言って手渡したらすかさず言われた。「もういっぺんい行きたいんやら〜」ってね。お見通しでした。何とかして行きたい。

 

今回お会いした指導員の方に色々聞いた事を以下にまとめます。私感もね。

フライの沈め方について

基本は、確実に沈めること。このためには、フライにウエイトを多くまいたりリーダーまたはティペットにショットを付けたりして工夫する。ラーメン屋で別の指導員の方の話を聞くことが出来た。本来 、フライにはウエイトを入れない方が良いのでは。このためショットを付けた方法が一番適しているのでは。って。

※この話を受けて、次回行く時は次の様にしてみようと思う。ラインの先に5号のフロロライン80cm位。それに同じく4号ラインを位結ぶ。20cm位ね。その先にフライ。結び目に4Bか5Bのかみつぶしオモリを付ける。こうすれば、フライラインがタイプ4のシンクティップでもOKではないだろうか。

 

シンクティップの長さについて

2mでは足りないのではないか。3.5m〜4.5mの方が良いとのこと。昨年は、I君に教えてもらった2mというやり方で釣れた。今年も、バラした時は2mだった。より確実に釣りたいので2.5mか3mでやってみよう。予備として50cm間隔で4.5mまで作って行くのがベストだと思う。

 

シンクティップ部分の重さ(タイプ)について

指導員の方は#9F/Sのタイプ6を使っていらっしゃった(もしかしたらタイプ5の間違いでは。3Mであれば)。これが一番いいのではないかとも。ちなみにこのラインは継ぎ足しのモノではないのでシンクティップ部分は4.3mってことになる。金銭的に 余裕があれば購入して次回使ってみようと思う。

 

ロッドの番手について

#8から#10までを使ってみて#10は、バラシや切れが多かったとのこと。#8の場合は、バラシが少なくなった代わりになかなか取り込めない。だから今は#9を使っているとのこと。

確かに#8では、白鮭の場合、荷が重い感じ。ロケットランされた時には持ちこたえられなかった。次回は#9をメインに考えようと思う。当然ラインも#9ってことになる。

 

フライカラーについて

赤、ピンク、オレンジ、紫、ブラック系を用意する必要があるとのこと。但し、どの色が良いかはその年や川の状態によって異なるとのこと。例えば、ピンクだけで1年間通したこともあったとのこと。もちろんピンクだけで釣れるためだ。

 

フライサイズについて

#6、#8のパートリッジのサーモンフックを使っていらっしゃった。サケ用のフックについては、私は経験が浅いので分からない。私が使っているのは、忠類川プロジェクトのHPに載っているやつを参考にしている。ちなみにクリオネはTMC−760− SPの#4〜#8を使っている。こいつの悪い所は、ひっかかったフライを取ると必ずと言っていい位ゲープが広がっている。ゲープ部分が弱いのかな? ま、これは仕方ないか。分からないから当分の間これを使うつもりだ。

 

フライのタイプについて

ゾンカーテープのみで作ったフライがメイン。ハックルをまいたのも使うとのこと(ウイリーワーム系)。ようは何でも良いって事なのかな?

 

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