Fishing in New Zealand
July 30 2005

50才になって英会話の勉強がしたくなりNew Zealand の クライストチャーチへ1ヵ月間ホームステイに行った。季節は7月。NZでは真冬にあたり1年の中で最も寒い時期。せっかく行くのだから釣りもしたいと思って色々情報を集めるとどうもこの時期は、禁漁期間 とのこと。旅行会社に調べてもらっても同様の回答。釣りは、諦めて英会話に集中するしかないか!

こちらで色々世話をしてくれた現地の日本人(TAKAさん)に訪ねると禁漁でないところもあるとのこと。思わず何やと〜ッ!!状態。 日本にいながらの情報はあてにならない。せっかく来たのだからとTAKAさんが勧めて下さったのでやることにした。

何も持って来なかったので全てガイド任せ。料金は、全て含んで600NZドル(釣り道具、ウエーダー、送り迎え、ランチ等)。日本円にすれば48,000円ってとこ。最初、高く感じたが釣行後は 安く感じた。

釣り場は、valley(谷)とのこと。これだったら得意!!一安心。朝8時半にホームステイ先にむかえに来てくれた。それから一路北へ。私有地(牧場)に入り牧場主に許可をもらって更に奥へ。

谷に到着してビックリ!何処が谷なんや!! 日本の谷なんかとは桁違いに大きい!川幅数十メートル以上。流れなんかメチャクチャ重い。しかも、牧場から谷底まで優に10mいや20m以上の所もある。こんなんどうやって釣るん?

ガイドのニールは、谷底の川を見ながら上流に歩き出した。Fish! と叫んで指をさす。その方向を見ると何やら黒い物体が重い流れの中をくねっている。それにしてもデカイ。1mは 優にあるんじゃないだろうか。海から遡上したブラウンとのこと。一気に体中の血が熱くなる。

今回の釣りは、魚を見つけてはそいつを釣るという、いわゆるサイトフィッシング。何とか降りられる場所を探して注意深く降りる。降りた次点でタックルの支度をする。

手渡されたフライロッドは#6。こんなんでさっきのを狙うの?冗談でしょ。不安がよぎる。ニールを信頼するしかない。

ニールが先頭を行く。それも腰をかがめた状態で。私も同じ状態を保ちながら5m後をついて行く。ニールが止まる。Don't move! 動くなだって。指をさし魚の方角を示す。下流より静かに静かにアプローチ。偏光グラスは掛けているのだがまったく機能していないような状態で水中の状態が分からない。 ニールが指で指した方角にキャストする。期待を胸にふくらませてフライを流す。何の反応もなかった。

うう〜ん難しい!っていうより自分の釣りスタイルと違うためとまどいの方が多い。良さそうなポイントがあるのでやってみようと思っているとガイドはサッサと行ってしまう。この辺が自分のスタイルと根本的な違いかな?ニールは、とにかく魚をしかもデカイのを釣らせようとしてくれている。せっかく日本から来たのだから。ま、講釈をたれると私は、「流れを読んで釣りをする。」ってのに醍醐味を感じる。サイズの大小は気にしていないしね。

上から魚を見つけては谷を降りて釣りをする。そんでもって谷を登って上から魚を探す。これの繰り返し。こちらのスタイルらしい。はっきり言ってハード。きつい。 魚を見つけるもアタリすらない。

ランチは、ニールが持ってきてくれたサンドイッチ&ワイン。サンドイッチは、スモークサーモンかツナかを選択。結局、両方ともちゃっかりいただいた。ウマイッ!
ワインは特別に持ってきてくれた様だ。こちらもウマイッ!少し風はあるものの晴れているので真冬を感じさせない。暖かく感じる。最高のロケーション。日本の谷や湖では感じられない何かがある。素晴らしい!

食後、再チャレンジ。しかし調子に乗って飲んだワインが体の動きを鈍らせる。登り降りはさすがに辛い。

ルアーの方が釣れるとのことでルアーにチェンジ。ルアーは選ばせてもらった。パッと目に付いたのがコパー&ゼブラカラーのトビー。私は、こいつで何匹レインボーを釣り上げたことか。スプーンだったら迷わずこれ。しかし、ニールがこれを持っているとはさすが。また、フライで駄目なときはルアーで。この用意周到さにはガイド魂を感じたね。素晴らしい。

早速、流れを読みながらルアーを投げ込む。カウントダウンさせ頃合いを見計らってリールを巻く。黙々と。機械的に。しかし、学習しながら。

ウッ!反射的に体が合わせをくらわせる。白い魚がジャンプ。レインボー?次の瞬間、軽くなり・・・・いってしまった。チッキショー!!

今回の釣りでは、これが最初で最後。ルアーに変えたら小さなコツ、コツってのはあったけどこれらは、明らかにお子ちゃま。

TAKAさんやニールはとてもフレンドリーで親切。TAKAさんなんかは最後まで釣りをせずに私に釣らせようとしてくれていた。ありがとうございました。
ニールはとても陽気でプロを感じさせる一人だった。ありがとう。

私はというとチャンスをものに出来なかった不甲斐なさを感じていた。でもよい勉強になった。はっきり言うと、NZスタイルでなくても釣れる。

今度来たときは絶対釣ったる!!

戻る