2004年9月

9月11日

自宅からいつもの釣り場まで1時間半で行ける。新しい道の開拓の成果だ。今回も先週と同じポイントで釣ることにした。現地に到着すると何と名古屋ナンバー&年寄りマークの付いた車がある。既に入川しているようだ。流石に同じ場所は攻められないので下流の橋から入ることに。

台風18号により増水が心配だったが入川してみると思ったほど増えていなかったので安心した。しかし、水量はかなり多い。ピーコックボディーのカディス#16を手当たり次第に投げ込む。増水しているので一回や二回流したくらいではフライに気付いてくれないかもしれないので何度も流す。

ピンときたポイントを攻める。何度か流すうちにデカアマゴが川底からスーッと浮いてきてフライに沿って同じように流れる。しかし残念!観察されただけのようだ。それから何度も流すが二度と現れなかった。先週と大違。

ここぞと思うところを丹念に流すが何の反応もない。おかしいな??チビでも出て良いはずなんだけどな〜!よく見ると砂地に新しい足跡が!!ゲゲッ!もしかしたら老人マークの車の人は、車の位置から上流を目指したんじゃないのか!?車を止めたあたりに来たが何の反応もなかった。もしかしたらやっても〜た?

車を止めたあたりから更に上流を目指す。先週デカアマゴが何度もアタックしてきた場所に到着。しゃがんだ状態で流れにフライを落とす。フライが少し流れたと思ったら底からスーッとデカアマゴが!あ・・・・ッ!!見るだけかい!再度流すがもう出てこなかった。今日は渋いな。しかし、ここは、攻められていないようだ。

更に上流を目指す。ちゃちいポイントは、素通り。良いポイントだけを狙い打ちする。フライを流れに落とす。良い型のアマゴがフライの周りを行ったり来たりするが見破ってしまう。スレてるな!

今日は、ポイントの確認に来たようだ。くじけそうになる。もう、フライの水分を取り、カシャカシャをやる気も起こらない。本当だったらこういう流れにはかならず魚がいるもんだけどな〜。独り言ではなく独り思いってやつ。フライを流れに落とす。ちょっと流れたと思ったらピチャッ!反射的に合わせたがダメだった。チビか?もう一度流す。また出た!しかし、感触だけ残して合わせられなかった。こういう日もあるわさ。

やけくそでもう一度流す。流れの中程まで来たらまた出た。今度はちょっと合わせを意識的に遅らせた。オオオ・・・・ッ!!フライライン越しに脈動感が伝わってくる。結構良い型だ。強引に寄せてくると何とレインボーだ。こいつはキャッチさせてもらった。

そう言えば、やたらとこのあたりは、レインボーが多い。上流に養殖場があるのを発見。そこから逃げ出してくるようだ。ま、楽しませてくれるから養殖場様々である。

ちょっとしたプールに毛針を落として様子をうかがう。スーッとデカイのが寄ってきたと思ったらパクッとフライをくわえた。すかさず合わせるが外れた。チックショー!!もう一度、試しに落とすとまたくわえた。レインボーだな!合わせを食らわせると一瞬針がかりしたようだが直ぐにバレた。がっくし!

ちょっと上流へ行ったところで一休み。持っていったコーヒー牛乳を飲む。甘くて美味しい!目の前は、良い感じのプール。意味もなく座ったままフライをそこに投げ込む。アアアッ!デカイのが・・・・・感触を残して水底へ戻っていった。油断していた!!時計を見ると既に2時をまわっている。もう4時間ぶっ続けでやっていることになる。腹減ったし疲れるはずだわ。もう、車に戻ろう。

車の所で弁当を広げてむさぼり食う。ビールを持ってこなかったのが悔やまれた。ビール飲みテ〜ッ!!!一休みしたらもう疲れてやる気がなくなった。帰ることにしよう。

 

9月4日

もう9月に入ってしまった。禁漁まであと何回いけるだろうか。寂しくなる。

今日は、早朝より栗拾いの手伝いをしていたため出発が9時半過ぎになった。車を走らせ途中の川の状態を見るとやたらと水量が多い。台風の影響?とりあえず前回の所へ。到着するも道は、杉枝の切れ端などが散乱している。まるで嵐の後のようだ。やっぱ台風の影響なんだ。

支度を済ませて・・・・カメラを忘れたことに気が付き・・・・ま、いいか。入川すると水量の多さにビックリ。前回の面影がない。また、そこらじゅうがポイントに見えてしまうため、マシンガンのようにフライをキャストするしかない。フライを流しても魚影の確認が出来ない。いないと言うことだ。

ティペットに結んでいるのは、昨晩1本だけ巻いたピーコックボディーの#14パラシュートだ。ここだったら絶対にいそうと感じるところを流す。しかし、何の反応もない。再度流す。よく見ると水中でアマゴが何度も何度も食べようかどうか迷ってフライを追いかけている。だが決してくわえようとしない。フライサイズが大きい?それじゃー#16に付け替えるしかない。再度流す。さっきまで何度も何度もフライを見に来ていたのに反応しなくなった。あれま!不思議!

今にも雨が降りそうだ。フライを元の#14に付け替えて上流を目指す。ここは絶対に大物がいると感じるポイントに出くわした。両膝をつき、しかもアルマジロのように体を丸くしての体勢で挑む。キャストしようと竿を振っていると大きめの魚影が走る。バレタか!?

フライを流れ込みに落とそうとしたが岩が邪魔してリーダーが岩にひっかかってしまった。フライは、当然のように同じ位置を水流に任せて漂っている。それも、岩にへばりつこうともしている。チェッ!しまった。ミスったと思った瞬間にデカアマゴが背鰭をだしてアタックしてきた。何というスピード!初めての経験!まるでロケット!!ロッドにかすかな感触を残したまま去っていった。

フーッ。終わったな。試しにもう一度流す。フライは、浮いておらず沈んだ状態で流れている。浮こうが沈もうがどうでもいい。アッ!!またアタックしてきた。何て言うことだ。疑い深いのか食いきらない。試しにもう一度流す。またアタックしてくる。今日はどうしちゃったの?こんなの初めて。何回も合わせをくれてやったが何度でも出てくる。普通だったら1回目でダメならもうダメだよね。

いつまで続くの?もう一度流す。また出てきた。合わせをくれてやる。やった!!今度はかかった。デカイため寄せるにに苦労する。暴れる暴れる。ネットを準備する余裕はない。何とか岸へと思った瞬間にバレても〜た。涙!!!良い経験をさせてもらった。

時計を見ると1時ちょっと前。通りでお腹が空いたはずだわ。先を急ぐためピピッとこないところは全てパス。

良いポイントが続くところに出くわす。まず、流す。ダメ。フライから目を離しフライをピックアップしようとしたら何か釣れている感触がロッドから伝わってきた。ラインの先を見るとレインボーが空中に浮いている。何時、釣れたん?まーまーのサイズのためキャッチさせてもらった。

白泡にフライを投げ込んで流す。フライはもうすっかり水中。フライを目で追っていくとデカイのが追いかけてきて下流に回り込んだと思ったらパクッ!(実際は、くわえたように見えただけ)。すかさず合わせる。魚は、下流に走った。数m私も走る。デカイ!下手すると切れるのでは。

自作の丸竹ロッドでは、役不足か!?切れてもいい。ロッドが折れてもいい。出来るだけロッドを立てて岸の方に移動する。最初は凄く抵抗していたがやっと岸に上げた。
ドッタンバッタン暴れるのを手で押さえる。素晴らしいレインボーだ。30cm近くある。尻尾ピンピンの色の綺麗な奴だ。カメラを忘れたのを悔やむ!!こいつは、リリースしてやろうか本当にまよったが子供達の顔がちらつくため鬼になってキャッチ。ゴメンね。

もう、これで上がることに。昼食を食べて次を何処にするか思案。下流に下って以前から一度攻めてみたかった所へ行くことに。

入川するもポイントらしいポイントは無く上流に急ぐ。先ほどから雨がポツリポツリ。雨具は用意していたが車に忘れてしまった。フライを落としても反応がない。たまに魚影が上流に向かうだけ。上流を見ると木が覆い被さりそこだけ夜のように暗い。そこにはピピッと感じるポイントがあった。

う〜ん、良い感じ。ここだったら絶対にいる。フライを流す。反応無し。ダメか。再度流す。今度はアタックしてきた。いるいる。今度もそうだが食いきらない変わりに何度もアタックしてくる。合わせをくれてやるとちょっと感覚が残る。そんなことを数回やっている内に出なくなってしまった。当たり前か。ここで納竿。

今回は、大変勉強になった。フライを沈ませて、いやドライフライが沈んでいるとアタックしてくる。それと、こんなに警戒心のないのを見たのは初めて!

今、これを書いている外は大荒れ。大雨。台風16号の比ではない。以前、台風が来るのを承知で琵琶湖へバス釣りに行ったことがある。フローターでデカクランクを引きたおしたがバカ釣れ!53cmを筆頭に数十匹。その時を思い出した。

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