2004年7月

7月3日

夜中2時までの麻雀が効いている。二日酔いで頭イタ〜!眠た〜!ちょっと辛いが9時過ぎに自宅を出る。

道路に設置されている温度計が既に30度!!暑いはずだわ。飛騨金山を過ぎ馬瀬川に沿って車を走らせるが車車のオンパレード。何や?あああ・・・鮎か!

鮎解禁の最初の土曜日とあって馬瀬川は鮎釣り師で一杯!これからの季節、アマゴやイワナ派は楽に谷を攻められる。

今回は、自作の丸竹ロッド3本(1本はおれたが修復)を持ってのロッドテスト釣行だ。前回ロッドをブチ折ったため今回は教訓を生かして慎重にね。

何時ものポイントに着く。既に11時をまわっている。気温は31度。暑い!まずは、8'#2DTを使うことに。フライは、#16カディス。ティペットは、1号1m+0.3号1m。
入川するが水量が多い。これでは、ポイントが絞りきれない。ま、とにかくそれらしい所を流すしかない。水量が多いため#16では見にくくすぐに沈んでしまう。それに加え、向かい風のため#2DTでは歯が立たない。キャストしてもティペットがターンしてくれないため何ともならない。

さてさて、8'丸竹ロッドだが柔らかい!!ペナペナである。どの辺から曲がっているかをチェックして折らない様にしないとね。よく見ると前回折ったロッドと同じようにグリップのすぐ先の辺から曲がっている。これは、上手に手首を使ってキャスティングをしないと前回の二の舞。慎重に慎重に。

流れるフライの様子をジッと見ていると小さいながらもアマゴらしきものが追いかけている。スレているな。水面直下か?そういえば雑誌で蟻フライの特集が載っていたことを思い出した。その記事に触発されてフライボックスには数個、蟻フライが入っている。
魚は釣りたいが好きでもないフライは使いたくないな(ほんなら何で作ったんや!)。脳みそ内でのちょっとした葛藤。

ダメ覚悟で#14カディスを結ぶ。これは、よく見える。ちょっとした水量でも問題なし。風と格闘しながら釣り上がる。ごくまれに15cm位のが飛び出すがフッキングしない。今回はダメか?流れの緩いところを流す。ピチョッと出る。合わせもしない。ピックアップしようとすると・・・?何と釣れていた。アブラハヤだ。しっかりくわえている。このロッドでの最初の魚。汚れちゃったかな?

さらに釣り上がる。しかし暑い!タンクトップにベストの出で立ち。肩から先は日焼けで真っ赤。痛い!谷の水をかけて冷やすが効果なし。まずいなとは思ったが何ともならない。

ピチャッ!合わせる。釣れた。たぐり寄せる。おおお!何と気の毒な!お腹にブッスリ!死んじゃうかもしれないな?そーっとリリース。君の生命力に賭ける!このロッドは呪われたかな?

しかし、眠い。お腹も空いたことだし一旦は上がることに。エネルギー補給完了後、1時間ほど仮眠して次のポイントにゴー!

今度は、8'3"#2DTでのテスト。先ほどのロッドよりはしっかりしているがその分太い。キャスティングもグー!#14を結んで流し始める。午後からは更に風が強くなったため、キャスティング位置を変えないとポイント近くにフライを落とす事など不可能。しかも、ポイントに近づかないと・・・・これでは、魚にバレバレだよね。だめもとでやるが案の定、何の反応もない。0.3号のティペットを50cm位カット。これで少しはターンしやすくなったはず。

遂に堰堤の所まで来てしまった。出ないだろうなと思って手前を流す。川底から黒い影がすーっと出てきたかと思ったらフライをパクリ。考える間もなく体が反応。ロッド越しに魚の脈動感。アッ!バレタ!一瞬だった。そこそこの大きさだった。チッキショーッ!!体に感触が残る。
子供の頃、3本つなぎか4本つなぎの丸竹竿で良く釣りをした。釣り上げる途中魚が空中で暴れる。その時の感触とよく似ている。丸竹ロッド特有の乾いた感触。懐かしい。

堰堤を越え更に上流へ。時間は既に3時をまわっている。そろそろ潮時か。アマゴはいる様だが相変わらずフライを追いかけてついてくるだけ。シブイ!

ここで出なかったらもうダメだなと言う様なポイントを発見。1m四方あるかないかという場所だ。キャスティングしづらいが何とかフライを入れる。出ない。一発目で出ないって事はいない?あきらめきれずに何回も流す。あかんな・・・と思った瞬間にパクリ。今度はしっかりくわえていた。これでないとね。

さ、これで納竿と思って上流に目をやると木が覆いかぶさってはいるがそこも良さそうなポイント。そこをやらずして帰るわけにはいかない。

風に邪魔されて木が覆いかぶさっている中にフライを入れられない。ま、ムキになるしかないわな。やっと入ったと思ったが偏光越しでも暗さのためにフライを見失った。ピックアップしようとしたら大物の感触が伝わってくる。グッグッてやつ。一気に抜くしかないなと思った瞬間ピクリともしなくなった。岩か石に引っかかった感じで生命感なし。ああああ・・・潜られた!

ガックリして帰路につく。途中橋から堰堤を見ると良い感じだ。橋のたもとは、「昭和三十三年三月竣功」と書いてある。おおお・・・妹が生まれた歳に作ったのか古い!!

今回のロッドは思ったより出来が良かったと思う。ただ、もうちょっとシャキッとして欲しい。焼き入れがポイントだと言うことを痛感した。

 

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