2003年8月

月30日

私「明日は3時に起きるでな」
妻「絶対無理やて」
私「オゥ、根性みせたるわ!」

・・・・・・

私「オオ・・・ッ6時過ぎとるやないか!」
妻「・・・・(無視された)」

支度しておいた荷物を車に積み込み急いで出発。

今年2回目の釣行。琵琶湖がリリース禁止になったため急に琵琶湖での釣りが面白くなくなった。歳をとったせいか殺生するのが嫌になった。

今回は、20数年ぶりのフライフィッシング。目指すは、高山の手前(岐阜方面から行って)の久々野町にあるあららぎ湖。
昔行った時のことを思い出しながら道中ワクワク。

着いてみると水が無い。いやあるんだけどメチャクチャ減水している。ロッジで日釣り券を買いイザ出撃!ポイントはと言っても岸に到着すると底が見えている。愕然としながらもまずパラシュート#14を結んでキャスティング。持ってきたフライののほとんどが20数年前に巻いたやつだ。

かすかに風が吹いて湖面状態はバッチリ。雰囲気的にも最高。ところがライズもないし魚の気配すらない。目を水中にやるとイモリがじっとしているだけ。

場所を移動しながらキャスティング。湖面のドライフライに集中。アカン!ドライがダメなら水中で勝負!オリーブカラーのゾンカーに託す。スローに引いたり小刻みに引いたりしてみるが何の反応もない。結局2時間、何にもなし。

湖をあきらめて湖に流れ込んでいる谷に入ることにした。ロッドは、買ったばかりのバンブー#4。芸術品と思える仕上がりだ。

#14のパラシュートを結んで流れにふんわり落とす。ビチャッ!チビアマゴがじゃれてくる。これだけでも嬉しい!!入りやすい谷なのでまともなサイズは釣られてしまっていないことは分かっている。でも嬉しさがこみ上げてくる。

あちこちがポイントに見える。出るのはチビアマゴだけ。もしかしたらデカイのがいるかも・・・期待だけは捨てていない。20数年前とダブりながら釣り上がって行く。

「おおお・・・・良いポイント。こういう所にはデカイのがいてフライが流れてくるとガバチョッって出るんだよな」そう思いながらパラシュートを流れに落とす。流す距離は1m位。

ガバチョッ!!魚体を水面から出しフライをくわえた!デカイ!一瞬おいてから合わせる。デカイのは早合わせ厳禁。素早くよせて取り込む。
メジャー当てると20cm強。アマゴも20cmを超えるとさすがにデカク感じる。朱点が鮮やか。顔がちょっととんがっている。オスだ。何を食べているのかお腹がパンパン。デジカメのシャッターを押しまくり。満足いったところでそーっとリリース。



これだけで今日の釣りは満足!満ち足りた気分で更に釣り上がる。途中、チビ助もじゃれてこなくなった。エサ釣りにやられちゃったかな?

更に釣り上がると面白いポイントに出くわした。浅いのだが底が一枚岩だけの流れで魚が隠れるにはもってこいの石が固まっている。その石よりちょっと上流にふわっとフライを落とす。フライがちょっと流れたと思った途端、アマゴが大ジ
ャンプ。流れるフライよりちょっと離れている。なにッ?
ふとフライに目をやるとフライがない。慌ててアワセてみる。おおお釣れている。アマゴに気を取られていてフライのことを忘れていた。こういう出方をしたアマゴは初めて!

気分を良くして更に釣り上がる。堰堤の所まで来たが反応はなかった。車まで戻り昼食にロッジでカツ丼を注文。美味しかった。

お腹もふくれたし次は何処にしようか?萩原まで戻って谷に入ることにした。戻る途中、数ある堰堤の状態を注意深く見る。そういえばここで結構良い目したな。はるか昔の出来事が脳裏をよぎる。

色々良い場所を見つけるが入川する気になれない。自分に問いかける。すると「朝の1匹で満足しきっているためもう十分です。」と返ってくる。時間はまだ早いが帰ることに。

20数年ぶりの渓流のフライフィッシング。バスも面白いけどアマゴもグーッ!秋の夜長、酒飲みながらフライを巻こう。
 

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